【西宮市/神戸市北区】生野高原住宅（道路的な飛び地）

道場町で続けます。今度は古いニュータウン。

生野高原（いくのこうげん）です。かなり前にコメント欄でオススメされていたのですがやっと訪問することが出来ました。※朝来市にあるリゾート的な生野高原ではありません。



元々はゴルフ場として開発される予定だった場所が別荘地に変更されたようです。
昔は宝塚高原別荘地という名前だったとか。今は別荘地の雰囲気はあまりありません。
ほとんどが定住の方だと思います。

ここは面白い場所で、住所は神戸市北区道場町なのに（車では）西宮市側からしか入れません。
地理的には飛び地ではないのですが道路的には飛び地です。

〇〇なのに●●側からしか入れない場所って興味深いですね。
記事にしたのはかなり前になりますが「京都市なのに車では大津市側からしか入れない場所」として伏見区の陀羅谷（だらだに）の集落や左京区の比叡平西側地区（北白川小亀谷町、北白川向ケ谷町、北白川中山町、北白川南ケ原町）などがありました。

こんな場所を正式には何というのでしょうか。きっとちゃんとした呼び方があるはず。

夕刻の訪問でしたので画像暗めです。実際はもっと明るい雰囲気だと思います。

---

国道176号線を東に向かって走っています。西宮名塩の少し手前です。
赤坂峠（あかさかとうげ）という交差点です。
今はまったく峠っぽくありませんが昔の街道では峠だったのでしょうか。


目的地の生野高原は左です。


地図ではここ。


中国自動車道を跨道橋で渡ります。


この辺りは名塩赤坂（なじおあかさか）という地区です。右に進みます。


ぐるっと左に回っていきます。画像奥の擁壁は中国自動車道です。


しばらく普通の道です。


右手の山の上に電波道が何本か見えています。この記事で上った畑山です。


これは兵庫県の名塩中継局です。


画像左はKDDI、右の大きな電波塔がNTTです。見えませんが他にも何本かあります。


軽いアップダウンがあります。








右手に道がありました。


右手の道はこんな感じ。ここから上ってきても良かったようです。


地図ではここ。走ってきた道も右手の道も名塩さくら台という住宅地からの道です。


先に進みます。


右斜めに道がありました。


奥はゴルフ場の敷地です。


入れません。読売ゴルフの名前が書いてあります。


地図ではここ。奥で庭園路表記になります。

---

生野高原への案内方向に進みます。


強めの上り。ここからしばらく一本道です。


右手にあった名塩さくら台配水槽です。




強めの上りが終わりました。右手フェンスの中はゴルフ場です。


コースのすぐ脇です。


右手にこんなゲートがありましたが立入禁止です。


道が分かれます。左手の道には赤コーンが置いてありました。


奥に尼崎信用金庫のグラウンドがあるようです。


事前調べではこの奥に電波塔があるはず。入ってみます。下りです。




右手が尼崎信用金庫のグラウンドです。


地図ではここ。対面に電波塔記号が載っています。


この階段が怪しいです。自転車を置いて登ってみます。


急です。




到着しました。


銘板には名塩無線中継所と書いてありましたが管轄は不明です。


フェンス内です。


木々が邪魔で上がよく見えません。

---

元の道に戻ってきました。


道が左右に分かれています。まだ生野高原ではありません。


どちらでもいいので左に進みました。


この辺りは西宮市の名塩美山（なじおみやま）という地区です。


ここから神戸市北区になります。下りです。


地図ではここ。


ここから奥が生野高原住宅エリアです。住所は道場町生野。
道が分かれています。


水道は管理組合で運営されていたようです。
いまは神戸市水道局からの給水です。


住宅地図です。（クリックで拡大）細かい区画に分かれています。
地図の一番下にしか出入口がありません。


地図ではここ。
本当に他に出入口がないのか確認するためこれから外周を回ってみます。


左に進みます。


下りです。


こんな空き区画もありますがほとんどの区画に住宅が立っています。




外周を回りますので左に曲がりました。


まだ下っています。






左手にあった案内看板です。竜神・不動明王があるようです。
下には小さな字で「この下50m先高原ダム横」と書いてあります。ダム？


地図ではここ。


面白そうですのでちょっと入ってみます。急な下りです。


橋かと思ったら堰堤でした。


左手戻る方向に階段がありました。奥には小さな鳥居が見えています。
この奥に竜神・不動明王があるようです。


由来が書かれた案内板です。


鳥居をくぐると下りです。


これが不動明王でしょうか。


まだ下に何かあります。


小さな祠です。これが竜神さまでしょうか。


ダム湖が見えています。水は少ないです。

---

堰堤のところまで戻ってきました。渡ってみます。


かなり古そうです。


水は少なく濁っています。


ダム下です。


突き当たりです。もう道はありません。


地図ではここ。百間滝（ひゃっけんたき）の上流です。

---

戻ってきました。外周の探索を続けます。




左手にこんな道がありました。


水道組合の管理地だったようです。




この辺りにいます。




左手のフェンス内は公園です。








売地になっているところもありました。数は少ないです。














小さな太陽光発電所です。




今はこの辺り。


下りになりました。












左に進みます。


上りになりました。


この辺りは建物が少ないです。


別荘風の建物が少しあります。




下りに変わりました。
ここが地区内の最高地点でした。標高は395mです。


ちょうど西宮市との境です。この道が２つある地区内への出入口の一つでした。


下っていきます。ここからは西宮市です。


奥に記事の前半に出てきた電波塔が見えています。


下からは分かりませんでしたが結構高い電波塔でした。


右に進んでもう一度生野高原住宅に戻ります。


右です。


前半で走った道です。また神戸市北区に入ります。


地図ではここ。


今度は外周ではなく地区内も少し走ってみます。真っ直ぐ進みました。




左手の眺めです。高原といえば高原ですが・・




適当に地区内を走ります。
















もう十分。暗くなってきましたのでここまでにします。


位置の再確認です。赤丸が生野高原住宅、薄緑に色をつけたのが西宮市との境です。
本当に西宮市側からしか出入り口がありませんでした。


空き家や売地もそれなりにありますが物悲しさは感じませんでした。
人口統計では433世帯1,175人が暮らしているようです。かなり多いですね。
新しい住宅は少なくデザインも少し古めな印象です。子供は少ないのではないでしょうか。
周辺に小中学校はありません。

地区内にはコンビニはおろか個人商店も見当たりませんでした。最寄りのコンビニは国道176号線沿いのファミリーマート西宮名塩店です。徒歩だと小一時間はかかると思います。
路線バスも通っていません。最寄りのバス停は名塩さくら台のさくら台バス停かさくら台４丁目バス停で徒歩で30分以上はかかると思います。
鉄道駅はさらに遠く、JR福知山線の西宮名塩駅です。車が無いと生活はできないですね・・

今昔マップも見ておきます。1954-1956年には何もありません。


1967-1970年です。まだ神戸市北区側には何もありません。


1975-1979年です。宅地ができてポツポツと住宅が建ち始めました。ゴルフ場もこの頃です。
この頃は南山住宅地と書いてあります。
西宮市側のさくら台などの住宅地よりも先に出来たんですね。